【PHP8.x】atan関数の使い方
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atan関数は、指定された数値のアークタンジェント(逆正接)を計算する関数です。アークタンジェントとは、タンジェント(正接)の値が与えられたときに、その角度を求める操作のことです。atan関数は、引数として与えられた数値に対するアークタンジェントをラジアン単位で返します。
具体的には、atan(x)
は、tan(θ) = x を満たす θ を返します。返される値は -π/2 から π/2 の間のラジアン値となります。
例えば、atan(1)
は π/4 (約0.785398) を返します。これは、tan(π/4) = 1 であるためです。
atan関数は、三角関数を用いる計算や、角度に関連する処理を行う際に役立ちます。例えば、ベクトルの方向を計算したり、2点間の角度を求めたりする際に利用できます。
PHPのatan関数は、C言語のatan
関数を基に実装されており、高い精度で計算を行うことができます。数値計算において、角度を扱う必要がある場合に非常に有用な関数です。
atan関数を使用する際には、引数として数値を与える必要があります。数値以外を与えた場合、PHPは適切な型変換を試みますが、意図しない結果になる可能性があるため、注意が必要です。また、atan関数はラジアン単位で角度を返すため、必要に応じて rad2deg
関数を用いて度数法に変換することができます。
基本的な使い方
構文(syntax)
atan ( float $num ): float
引数(parameters)
float $num
- float $num: 逆正接を計算する対象の浮動小数点数
戻り値(return)
float
指定された数値の逆正接(アークタンジェント)をラジアン単位で返します。