【PHP8.x】rad2deg関数の使い方

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rad2deg関数は、ラジアンで表された角度を度数法に変換する関数です。プログラミングでは角度をラジアンで扱うことが多い一方で、人間が角度を認識する際には、より馴染み深い度数法(例:90度、180度)が一般的に用いられます。この関数は、ラジアン値で計算された結果を度数法に変換し、直感的に理解しやすい形で表示するために利用されます。

この関数は、変換したいラジアン値を浮動小数点数(float)で引数として受け取ります。そして、そのラジアン値に対応する度数法の値を浮動小数点数として返します。例えば、rad2deg(M_PI)と記述すると、数学定数πラジアン(180度)が度数法の180.0に変換されて返されます。

PHPのsin()cos()のような多くの三角関数は引数としてラジアン値を必要としますが、その計算結果として得られた角度をユーザーに提示する際や、外部システムが度数法を要求するような場面でrad2deg関数は非常に役立ちます。手動で「ラジアン値 × (180 / 円周率)」といった計算式を記述する代わりにこの関数を使用することで、コードの可読性が高まり、計算ミスも防ぐことができます。また、度数法からラジアンへの変換を行うdeg2rad()関数と対になっており、両者を使い分けることで角度の変換を簡単に行うことができます。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php
$radianValue = M_PI / 2;
$degreeValue = rad2deg($radianValue);
?>

引数(parameters)

float $num

  • float $num: 度数に変換したいラジアン値を指定する浮動小数点数

戻り値(return)

float

ラジアンで表された角度を度数に変換した数値を返します。

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