【PHP8.x】__wakeupメソッドの使い方
__wakeupメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
作成日: 更新日:
基本的な使い方
『__wakeupメソッドは、シリアライズされたDOMNotationオブジェクトが復元される際に、その処理を意図的に失敗させるために例外を発生させるメソッドです。PHPには、unserialize()関数によってオブジェクトがデータから復元される際に自動的に呼び出される__wakeupという特別なメソッドがあります。通常、このメソッドはデータベース接続の再確立など、オブジェクトが復元された後の初期化処理に使われます。しかし、DOMNotationオブジェクトは、それが属するDOMDocumentオブジェクトと密接に結びついており、単独でシリアライズ（保存可能な形式に変換すること）して後から復元することは想定されていません。もし復元できてしまうと、元のドキュメントとの関連性が失われ、オブジェクトが不正な状態になる危険性があります。このため、DOMNotationクラスの__wakeupメソッドは、復元処理が試みられた際に意図的にエラーを発生させることで、不正な状態のオブジェクトが生成されるのを防ぎます。したがって、このメソッドは開発者が直接呼び出すものではなく、PHPのシリアライズ機構においてオブジェクトの整合性を保証するために内部的に使用されるものです。
構文(syntax)
1public function __wakeup(): void
引数(parameters)
引数なし
引数はありません
戻り値(return)
void
このメソッドは、オブジェクトがデシリアライズ（保存された状態から復元）された際に自動的に呼び出されます。オブジェクトの初期化や関連リソースの再設定など、デシリアライズ後の処理を行います。戻り値はありません。