【PHP8.x】removeChildメソッドの使い方

Copy
1<?php
2
3/**
4 * DOMProcessingInstruction::removeChild の動作を実証します。
5 *
6 * 処理命令 (Processing Instruction) ノードは子ノードを持つことができないため、
7 * removeChildメソッドを呼び出すと必ず DOMException がスローされることを示します。
8 */
9function demonstrateDomPiRemoveChild(): void
10{
11    // DOMDocument オブジェクトを生成します
12    $dom = new DOMDocument('1.0', 'UTF-8');
13
14    // 処理命令ノード (例: <?xml-stylesheet ...?>) を生成します
15    $pi = $dom->createProcessingInstruction(
16        'xml-stylesheet',
17        'type="text/css" href="style.css"'
18    );
19    $dom->appendChild($pi);
20
21    // 削除対象としてダミーのノードを生成します。
22    // このノードは実際には処理命令ノードの子ではありません。
23    $dummyChild = $dom->createElement('dummy');
24
25    try {
26        // 処理命令ノードから子ノードを削除しようと試みます。
27        // 処理命令ノードは子を持つことができず、また $dummyChild は子ではないため、
28        // DOMException (Not Found Error) がスローされます。
29        $pi->removeChild($dummyChild);
30    } catch (DOMException $e) {
31        // 期待される例外を捕捉し、メッセージを出力します
32        echo "例外を捕捉しました: " . $e->getMessage() . PHP_EOL;
33        echo "解説: DOMProcessingInstruction は子ノードを持てないため、removeChild は常に失敗します。" . PHP_EOL;
34    }
35}
36
37// 上記の関数を実行します
38demonstrateDomPiRemoveChild();
39
40?>

DOMProcessingInstruction::removeChildメソッドは、XMLの処理命令ノード（例: <?xml-stylesheet ...?>）から特定の子ノードを削除するためのメソッドです。引数 $child には、削除したいDOMNodeオブジェクトを指定します。

しかし、XMLの仕様上、処理命令ノードは子ノードを持つことができません。そのため、このメソッドを呼び出すと常に失敗し、DOMExceptionというエラーが発生します。成功時に削除されたノードを返す仕様ですが、実際にその値が返ることはありません。

このサンプルコードは、その挙動を実証するものです。まずcreateProcessingInstruction関数で処理命令ノードを作成しています。次に、removeChildメソッドを使ってこのノードからダミーの子ノードを削除しようと試みています。処理命令ノードは子を持てないため、削除対象の子ノードは存在せず、結果としてDOMExceptionが発生します。コード内のtry-catch構文は、このエラーを意図的に捕捉し、エラーメッセージを表示することで、このメソッドが常に失敗する仕様であることを示しています。