【PHP8.x】containsメソッドの使い方
containsメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方
containsメソッドは、Dom\DocumentTypeクラスに定義されたメソッドで、指定された特性 (feature) がこのドキュメント型でサポートされているかどうかを確認するために使用されます。具体的には、このメソッドは、ドキュメント型オブジェクトが特定の機能をサポートしているかどうかをboolean値で返します。
システムエンジニアを目指す初心者の方にとって、このメソッドは、特にXMLやHTMLなどのドキュメントを扱う際に重要となります。異なるドキュメント型は、異なる機能をサポートしている場合があります。例えば、あるドキュメント型が特定のXML Schemaのバージョンをサポートしているかどうかをcontainsメソッドで確認することで、アプリケーションが予期せぬエラーを起こすのを防ぐことができます。
containsメソッドは、通常、ドキュメント型の名前空間とバージョン番号を引数として受け取ります。これらの引数は、確認したい特性を特定するために使用されます。メソッドは、指定された特性がドキュメント型でサポートされている場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返します。
例えば、HTML5のドキュメント型で特定の機能をサポートしているか確認する場合、containsメソッドを使用して、その機能の名前空間とバージョン番号を指定して確認できます。このように、containsメソッドを使用することで、ドキュメント型が特定の機能をサポートしているかどうかをプログラム内で動的に判断し、それに応じて処理を分岐させることが可能になります。これは、アプリケーションの互換性と信頼性を向上させる上で非常に重要な役割を果たします。
構文(syntax)
1public Dom\DocumentType::contains(string $feature, string $version): bool
引数(parameters)
Dom\Node|string $other
- Dom\Node|string $other: 比較対象のDOMノード、またはノードを表す文字列
戻り値(return)
bool
指定された Dom\DocumentType オブジェクトが、指定された名前の doctype を含んでいるかどうかを示します。
サンプルコード
PHPで配列に値が含まれるか確認する
1<?php 2 3declare(strict_types=1); 4 5/** 6 * 配列に指定された値が含まれているかを確認し、結果を表示します。 7 * 8 * この関数は、PHPで配列が特定の要素を含んでいるか(contains)を調べる 9 * 最も一般的な方法である `in_array()` 関数の使い方を示します。 10 * 11 * @param array<int|string> $haystack 検索の対象となる配列。 12 * @param string|int $needle 配列内で検索する値。 13 * @return void 14 */ 15function checkValueInArray(array $haystack, string|int $needle): void 16{ 17 // in_array() は、第一引数の配列に第二引数の値が存在すれば true を返す。 18 // 第三引数に true を指定すると、値だけでなく型も一致するかを厳密にチェックする (===)。 19 if (in_array($needle, $haystack, true)) { 20 // var_export() は、変数をPHPコードとして表現できる文字列で出力する。 21 echo var_export($needle, true) . " は配列に含まれています。\n"; 22 } else { 23 echo var_export($needle, true) . " は配列に含まれていません。\n"; 24 } 25} 26 27// チェック対象のサンプル配列 28$webFrameworks = ['Laravel', 'Symfony', 'CakePHP']; 29 30// 配列に含まれている値をチェック 31checkValueInArray($webFrameworks, 'Symfony'); 32 33// 配列に含まれていない値をチェック 34checkValueInArray($webFrameworks, 'Ruby on Rails'); 35 36echo "----\n"; 37 38// 数値と文字列が混在した配列での厳密なチェック 39$mixedArray = [1, '2', 3, null]; 40 41// 数値の 1 は配列に含まれている 42checkValueInArray($mixedArray, 1); 43 44// 文字列の '1' は厳密なチェックでは含まれていないと判断される 45checkValueInArray($mixedArray, '1'); 46
PHPでは、配列の中に特定の要素が含まれているかを確認する際に、in_array()関数が一般的に使用されます。この関数は、第一引数で指定した検索値(needle)が、第二引数で渡された配列(haystack)の中に存在するかどうかを調べます。存在すればtrueを、存在しなければfalseを戻り値として返します。特に重要なのは、第三引数にtrueを指定することで、値だけでなく型も一致するかを厳密にチェックできる点です。
提供されたサンプルコードは、このin_array()関数の使い方を示しています。checkValueInArray関数は、配列$haystackから$needleを探し、見つかれば「含まれています」、見つからなければ「含まれていません」と結果を表示します。var_export()関数は、変数の内容をPHPコードとして表現できる形式で出力するために利用されています。
このコードでは、$webFrameworks配列で文字列の検索を行う例や、$mixedArrayという数値と文字列が混在した配列で、数値の1と文字列の'1'が厳密なチェック(in_array()の第三引数がtrue)によって異なる結果となることが示されています。これは、厳密な比較が値と型の両方を一致させる必要があるためです。
なお、ご提示いただいたリファレンス情報にあるDom\DocumentType::containsメソッドは、XMLやHTMLなどのDOMツリー構造において、あるノードが別のノードを含んでいるかどうかを判別する際に用いるもので、配列の要素確認とは用途が異なります。PHPで配列の要素を確認するには、in_array()関数が適切です。
「php contains array」というキーワードとサンプルコードは、配列に特定の要素が含まれるかを調べる in_array() 関数の使用例です。一方、リファレンス情報の Dom\DocumentType::contains は、DOM構造における要素(ノード)の親子関係やテキストの包含を判定するメソッドであり、配列の要素検索とは全く異なる用途で使われます。初心者はこの二つを混同しないよう特に注意が必要です。
in_array() を利用する際は、第三引数に true を指定し、値と型の両方が厳密に一致するかをチェックすることをお勧めします。これを省略すると、PHPの型変換ルールにより、数値の 1 と文字列の '1' が等しいと判断されるなど、予期せぬ結果を招く可能性があります。特に、数値と文字列が混在する配列を扱う際には、厳密な比較を用いることでコードの意図が明確になり、より安全で信頼性の高いプログラムを作成できます。
PHP Dom\DocumentType::containsでDTD要素を確認する
1<?php 2 3// PHP 8 の Dom\DocumentType::contains メソッドの使用例 4// システムエンジニアを目指す初心者向けに、DTD内のエンティティや表記法の存在確認を示します。 5 6/** 7 * Dom\DocumentType::contains メソッドの動作を示すサンプル関数。 8 * DTD(Document Type Definition)内の特定のエンティティ名や表記法名、 9 * あるいはそれらに対応する Dom\Node オブジェクトが含まれるかをチェックします。 10 */ 11function demonstrateDocumentTypeContains(): void 12{ 13 // Dom\Document オブジェクトを新しく作成します。 14 $dom = new Dom\Document(); 15 16 // 内部DTDサブセットを持つXML文字列を定義します。 17 // ここで 'writer' というエンティティと 'text' という表記法を定義しています。 18 $xmlString = <<<XML 19<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 20<!DOCTYPE greeting [ 21 <!ENTITY writer "PHP Developer"> 22 <!NOTATION text PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd"> 23]> 24<greeting>Hello, &writer;!</greeting> 25XML; 26 27 // 定義したXML文字列をDom\Documentにロードします。 28 $dom->loadXML($xmlString); 29 30 // ドキュメントの Dom\DocumentType オブジェクトを取得します。 31 // これはXML/HTMLの <!DOCTYPE ...> 部分に相当します。 32 $documentType = $dom->doctype; 33 34 // ドキュメントタイプが正しく取得できたか確認します。 35 if ($documentType instanceof Dom\DocumentType) { 36 echo "--- Dom\\DocumentType::contains() の使用例 ---\n"; 37 38 // 1. 文字列 'writer' がDTD内のエンティティ名として存在するかチェックします。 39 $containsWriterString = $documentType->contains('writer'); 40 echo "ドキュメントタイプは文字列 'writer' を含みますか? " . ($containsWriterString ? "はい" : "いいえ") . "\n"; 41 42 // 2. 実際の Dom\Entity ノード ('writer' エンティティ) が存在するかチェックします。 43 // エンティティノードは $documentType->entities からアクセスできます。 44 if (isset($documentType->entities['writer'])) { 45 $writerEntityNode = $documentType->entities['writer']; 46 $containsWriterNode = $documentType->contains($writerEntityNode); 47 echo "ドキュメントタイプはエンティティノード 'writer' を含みますか? " . ($containsWriterNode ? "はい" : "いいえ") . "\n"; 48 } 49 50 // 3. 文字列 'text' がDTD内の表記法名として存在するかチェックします。 51 $containsTextString = $documentType->contains('text'); 52 echo "ドキュメントタイプは文字列 'text' を含みますか? " . ($containsTextString ? "はい" : "いいえ") . "\n"; 53 54 // 4. 実際の Dom\Notation ノード ('text' 表記法) が存在するかチェックします。 55 // 表記法ノードは $documentType->notations からアクセスできます。 56 if (isset($documentType->notations['text'])) { 57 $textNotationNode = $documentType->notations['text']; 58 $containsTextNode = $documentType->contains($textNotationNode); 59 echo "ドキュメントタイプは表記法ノード 'text' を含みますか? " . ($containsTextNode ? "はい" : "いいえ") . "\n"; 60 } 61 62 // 5. 存在しない文字列をチェックします。結果は 'いいえ' になるはずです。 63 $containsNonExistent = $documentType->contains('nonExistentEntity'); 64 echo "ドキュメントタイプは文字列 'nonExistentEntity' を含みますか? " . ($containsNonExistent ? "はい" : "いいえ") . "\n"; 65 66 } else { 67 echo "エラー: Dom\\DocumentType オブジェクトが見つかりませんでした。XMLにDOCTYPEが定義されているか確認してください。\n"; 68 } 69} 70 71// 上記で定義したサンプル関数を実行します。 72demonstrateDocumentTypeContains(); 73
PHP 8のDom\DocumentType::containsメソッドは、XMLドキュメントのDOCTYPE宣言内で定義されたDTD(Document Type Definition、ドキュメントの構造や使用できる要素などを定義する部分)に、特定のエンティティや表記法が存在するかを確認するための機能です。
このメソッドは、引数としてDom\Nodeオブジェクト、またはそのエンティティや表記法の名前を表す文字列$otherを受け取ります。例えば、XMLのDTD内で「writer」というエンティティが定義されていれば、contains('writer')と文字列で渡すか、あるいはその「writer」エンティティに対応するDom\Entityノードを渡すことで、その存在を確認できます。
メソッドは、指定されたエンティティまたは表記法がDTD内に実際に定義されていればtrueを、存在しない場合はfalseをブール値として戻り値に返します。
サンプルコードでは、<!DOCTYPE greeting [...]>という内部DTDサブセットを持つXMLを作成し、その中で定義された「writer」というエンティティや「text」という表記法が、Dom\DocumentTypeオブジェクトに含まれているかを検証しています。文字列でのチェックと、取得したDom\Nodeオブジェクトでのチェックの両方が示されており、XMLデータが期待する構造定義に準拠しているかを確認する際に非常に便利です。
Dom\DocumentType::containsメソッドは、XMLのDOCTYPE宣言に含まれるエンティティや表記法の存在を確認する際に利用します。このメソッドは、検索したい要素の名前を文字列で直接渡すか、あるいはDom\EntityやDom\Notationといった対応するDom\Nodeオブジェクトを引数に取ります。<!DOCTYPE ...>がXMLに正しく定義されていない場合、Dom\DocumentTypeオブジェクト自体が取得できず、このメソッドを呼び出せなくなるため注意が必要です。また、検索対象がDTD内に存在しない場合は、常にfalseが返されます。DTDの定義内容を正確に理解し、文字列とDom\Nodeオブジェクトのどちらを引数に指定するか状況に応じて判断することが、このメソッドを安全に利用する上で重要です。