【PHP8.x】deleteDataメソッドの使い方

deleteDataメソッドは、XMLやHTMLドキュメント内でCDATAセクションを表すDOMCdataSectionオブジェクトが保持するテキストデータの一部を削除するメソッドです。このメソッドを使用することで、既存のCDATAセクションの内容をプログラムから動的に変更することが可能になります。

具体的には、対象となるCDATAセクションのテキストデータにおいて、指定された開始位置（オフセット）から、指定された文字数分のデータを削除します。オフセットは文字列の最初の文字を0として数え、例えばオフセットに3、カウントに5を指定した場合、テキストの4文字目から5文字が削除されます。この操作はDOMCdataSectionオブジェクト自体が持つテキストデータに直接作用するため、メソッドが成功すると、元のCDATAセクションのコンテンツが永続的に変更されます。

このメソッドの返り値は、操作が成功した場合は真（true）、失敗した場合は偽（false）です。主に、プログラムによってパースされたXMLやHTMLドキュメント内のCDATAセクションの内容を編集・更新する必要があるシナリオで利用されます。例えば、CDATAセクションに埋め込まれたスクリプトやスタイルシートの一部を削除して内容を調整したい場合に有効です。なお、オフセットやカウントに不正な値が指定された場合、期待通りの動作が得られないか、エラーが発生する可能性があるため、引数の指定には十分な注意が必要です。

Copy
1<?php
2// DOMCdataSection クラスのインスタンスが存在すると仮定します。
3// 通常は DOMDocument::createCDATASection() メソッドで作成されますが、ここでは簡潔化のため直接インスタンス化の例を示します。
4$cdataSection = new DOMCdataSection('このCDATAセクションからテキストを削除します。');
5
6// 削除を開始するオフセット (int): 0から始まる文字列のインデックス
7$offset = 1;
8
9// 削除する文字数 (int)
10$count = 8;
11
12// deleteData メソッドを呼び出し、指定されたオフセットから指定された文字数を削除します。
13$cdataSection->deleteData($offset, $count);
14?>

int $offset, int $count

• int $offset: 削除を開始する位置を示す整数（0から始まる）
• int $count: 削除する文字数を示す整数

bool

このメソッドは、CDATAセクションのデータを削除します。処理が成功した場合は true を、失敗した場合は false を返します。