【PHP8.x】createProcessingInstructionメソッドの使い方

createProcessingInstructionメソッドは、XML文書内でアプリケーションへの特別な指示となる「処理命令（Processing Instruction）」を作成するメソッドです。

処理命令は、XMLパーサーが文書を読み込む際に、特定のアプリケーションに対して情報や指示を与えるためのものです。例えば、XML文書に外部スタイルシートを関連付ける <?xml-stylesheet type="text/css" href="style.css"?> といった用途で用いられます。

このメソッドは、Dom\Documentクラスのインスタンスから呼び出され、新しい処理命令ノードを生成します。第一引数には処理命令の「ターゲット」（上記の例では xml-stylesheet）、第二引数にはそのターゲットに対する具体的な「データ」（例: type="text/css" href="style.css"）を指定します。

メソッドは、これらの情報を持つDom\ProcessingInstructionオブジェクトを返します。ただし、このオブジェクトはまだDOMツリーには直接追加されていません。実際にXML文書に処理命令を組み込むには、返されたオブジェクトをDom\DocumentクラスのappendChildメソッドなどを用いて、適切な位置に挿入します。これは、PHPプログラムでXML文書の振る舞いを動的に制御する際に役立ちます。

Copy
1<?php
2
3$document = new Dom\Document('1.0', 'UTF-8');
4$processingInstruction = $document->createProcessingInstruction('xml-stylesheet', 'type="text/xsl" href="style.xsl"');
5
6?>

string $target, string $data

• string $target: 処理命令のターゲットを指定する文字列
• string $data: 処理命令のデータ（内容）を指定する文字列

Dom\ProcessingInstruction

このメソッドは、指定したターゲットとデータを持つ新しい DOMProcessingInstruction ノードを生成し、それを返します。