【PHP8.x】xmlVersionプロパティの使い方

xmlVersionプロパティは、XMLドキュメントのバージョン情報を保持するプロパティです。Dom\XMLDocumentクラスのインスタンスが表すXMLドキュメントのXML宣言に含まれるバージョン番号を表します。このプロパティの値は文字列型であり、通常は"1.0"または"1.1"といった値が格納されます。

XMLドキュメントのバージョン情報は、XMLパーサがドキュメントをどのように解釈すべきかを決定するために重要です。例えば、XML 1.1ではXML 1.0では許可されていなかった文字が使用可能になるなど、バージョンによってXMLの構文規則が異なります。

xmlVersionプロパティにアクセスすることで、プログラムはXMLドキュメントがどのバージョンに従って作成されたかを判別できます。この情報に基づいて、ドキュメントを処理するロジックを調整したり、バージョン間の互換性を考慮した処理を行うことが可能です。

このプロパティは読み取り専用です。つまり、Dom\XMLDocumentオブジェクトの生成後に、xmlVersionプロパティの値を直接変更することはできません。ドキュメントのバージョンを変更するには、新しいDom\XMLDocumentオブジェクトを作成し、適切なXML宣言を設定する必要があります。

XML宣言が存在しない場合、またはバージョン情報が明示的に指定されていない場合、xmlVersionプロパティの値は空文字列("")になることがあります。そのため、このプロパティを使用する際には、値が空でないことを確認するなどの処理が必要になる場合があります。

xmlVersionプロパティは、XMLドキュメントの基本的な情報にアクセスするための重要な手段であり、XMLを扱うアプリケーション開発において役立ちます。特に、異なるバージョンのXMLドキュメントを扱う必要がある場合には、このプロパティの値を確認し、適切な処理を行うことが重要になります。

Copy
1Dom\XMLDocument::$xmlVersion;

引数なし

引数はありません

string

このプロパティは、XMLドキュメントのバージョンを表す文字列を返します。例えば、"1.0" や "1.1" のような値が返されます。