【PHP8.x】getElementsByTagNameNSメソッドの使い方
getElementsByTagNameNSメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方
getElementsByTagNameNSメソッドは、指定された名前空間URIとローカル名を持つ全ての子孫要素を含むDOMNodeListを返します。このメソッドはDOMElementクラスに属し、特定の要素を基準にして、その要素以下の子孫要素の中から条件に合致する要素を抽出するために使用されます。
具体的には、引数として名前空間URI（Uniform Resource Identifier）とローカル名を受け取ります。名前空間URIはXML文書内で要素や属性の名前の衝突を避けるために使用される識別子です。ローカル名は、要素のタグ名のうち、名前空間URIを除いた部分を指します。
このメソッドは、要素を検索する際に名前空間を考慮する必要がある場合に非常に有効です。例えば、複数のXML名前空間が混在する文書から、特定の名前空間に属する要素のみを抽出したい場合に利用できます。
返り値はDOMNodeListオブジェクトであり、条件に合致する要素が複数存在する場合は、それらの要素がリストとして格納されます。条件に合致する要素が存在しない場合は、空のDOMNodeListが返されます。返されたDOMNodeListは、通常の配列のように扱うことができ、インデックスを使って各要素にアクセスしたり、lengthプロパティで要素の数を取得したりできます。
このメソッドは、XML文書の構造を解析し、特定の要素を効率的に見つけ出すための強力なツールです。特に、複雑なXML文書を扱うシステムや、異なる名前空間を持つXML文書を統合するシステムにおいて、その有用性が発揮されます。システムエンジニアは、このメソッドを理解し、適切に使用することで、XMLデータの処理をより柔軟かつ効率的に行うことができます。
構文(syntax)
1DOMElement::getElementsByTagNameNS(string $namespaceURI, string $localName): DOMNodeList
引数(parameters)
?string $namespace, string $localName
PHP:
- ?string $namespace: 検索対象となる要素のXML名前空間を指定します。省略可能で、null の場合は名前空間を考慮しません。
- string $localName: 検索対象となる要素のローカル名を指定します。
戻り値(return)
DOMNodeList
DOMElement クラスの getElementsByTagNameNS メソッドは、指定された名前空間とタグ名に一致するすべての子孫要素を収集した DOMNodeList オブジェクトを返します。