【PHP8.x】DOCUMENT_POSITION_CONTAINS定数の使い方

DOCUMENT_POSITION_CONTAINS定数は、PHPのDOM（Document Object Model）拡張機能において、ドキュメント内のノード間の位置関係を示すビットマスク値を表す定数です。DOMは、HTMLやXMLのようなドキュメントの構造をプログラムからアクセスし、操作するためのAPIであり、ドキュメント内の各要素やテキストなどは「ノード」として扱われます。

この定数は、主にDOMNodeクラスのcompareDocumentPosition()メソッドの戻り値として使用されます。compareDocumentPosition()メソッドは、あるノードと別のノードがドキュメントツリー上でどのような相対位置にあるかを比較し、その結果をビットマスク値として返します。ビットマスク値とは、複数の状態を同時に表現するためにビット列を使用する特別な数値のことです。

DOCUMENT_POSITION_CONTAINSは、比較対象のノードが、基準となるノードを「含んでいる」状態、つまり基準ノードが比較対象ノードの子孫ノードである場合にセットされるフラグの一つです。例えば、ウェブページの構造において、ある親要素ノードがその内部にある子要素ノードを包含していることを、この定数を用いてプログラムで判別することができます。

この定数を他の位置関係を表す定数（例: DOCUMENT_POSITION_PRECEDING、DOCUMENT_POSITION_FOLLOWINGなど）とビット論理演算子（&）と組み合わせて使用することで、ノード間の詳細な包含関係や先行・後続関係などを正確に判別することが可能です。これにより、複雑なドキュメント構造の操作や解析において、ノードの位置関係をプログラムで効率的に管理できます。

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1<?php
2
3$dom = new DOMDocument();
4$parentElement = $dom->createElement('root');
5$dom->appendChild($parentElement);
6
7$cdataSection = $dom->createCDATASection('data to be protected');
8$parentElement->appendChild($cdataSection);
9
10// DOMCdataSection::DOCUMENT_POSITION_CONTAINS 定数を使用して、
11// ノード間の位置関係を評価する構文を示します。
12// $parentElement が $cdataSection を含んでいる場合、結果にこの定数が含まれます。
13$position = $parentElement->compareDocumentPosition($cdataSection);
14
15if (($position & DOMCdataSection::DOCUMENT_POSITION_CONTAINS) === DOMCdataSection::DOCUMENT_POSITION_CONTAINS) {
16    // parentElementがcdataSectionを含んでいる場合の処理
17}
18
19?>

引数なし

引数はありません

int

DOMCdataSection::DOCUMENT_POSITION_CONTAINSは、ノードが指定されたノードの内部にある場合に返される整定数です。