【PHP8.x】cloneNodeメソッドの使い方
cloneNodeメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方
cloneNodeメソッドは、Dom\DocumentTypeクラスのインスタンス（DocumentTypeノード）の複製を作成するメソッドです。DocumentTypeノードは、XMLドキュメントのDTD（Document Type Definition）を定義するもので、DOCTYPE宣言を表します。
このメソッドは、引数として渡されたdeepパラメータの値に応じて、ノードの浅いコピーまたは深いコピーを作成します。deepパラメータがtrueの場合、DocumentTypeノードとそのすべての子孫ノードが複製されます。falseの場合、DocumentTypeノードのみが複製され、子孫ノードは複製されません。ただし、DocumentTypeノードには通常、子ノードは存在しないため、deepパラメータの値に関わらず、結果は基本的に同じになります。
cloneNodeメソッドは、元のDocumentTypeノードを変更せず、新しいDocumentTypeノードを返します。複製されたノードは、まだドキュメントツリーに挿入されていません。複製されたノードをドキュメントツリーに追加するには、appendChildメソッドやinsertBeforeメソッドなどのノード操作メソッドを使用する必要があります。
このメソッドは、例えば、既存のDocumentTypeノードの情報を基に、新しいXMLドキュメントを作成する場合などに役立ちます。また、DocumentTypeノードの情報を一時的に保存し、後で使用する場合にも利用できます。cloneNodeメソッドを使用することで、既存のノードを直接変更することなく、新しいノードを作成できるため、安全なノード操作が可能になります。
構文(syntax)
1Dom\DocumentType::cloneNode( ?bool $deep = null ): Dom\Node
引数(parameters)
bool $deep = false
- bool $deep = false: falseを指定すると、このノードのみが複製されます。trueを指定すると、このノードとそのすべての子孫ノードが複製されます。
戻り値(return)
Dom\Node
Dom\Node クラスのインスタンスを返します。これは、元の Dom\DocumentType ノードのディープコピー、つまり、ノードとそのすべての子孫ノードの複製です。