【PHP8.x】lengthプロパティの使い方

lengthプロパティの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 2025年09月11日更新日: 2025年11月10日

基本的な使い方

lengthプロパティは、Dom\DtdNamedNodeMapクラスのインスタンスが保持するノードの数を保持するプロパティです。Dom\DtdNamedNodeMapは、XMLやHTMLなどのドキュメントにおけるドキュメントタイプ定義（DTD）に関連する名前付きのノード集合を表します。具体的には、要素の属性リスト定義やエンティティ定義など、DTD内で定義される複数の項目を管理する際に使用されます。このlengthプロパティを参照することで、Dom\DtdNamedNodeMapオブジェクトが現在保持している定義の総数を簡単に取得することが可能です。例えば、DTD内でいくつの属性リスト定義がされているかを確認したい場合や、集合が空であるかどうかを判定したい場合などに、このプロパティが役立ちます。lengthプロパティの値は常に非負の整数であり、その時点での集合のサイズを正確に示します。DOM拡張機能を用いてDTD関連の情報を操作する際に、集合の大きさを知るための基本的な手段として利用されます。

構文(syntax)


1<?php
2$xmlString = <<<XML
3<!DOCTYPE root [
4  <!ENTITY example1 "value1">
5  <!ENTITY example2 "value2">
6]>
7<root/>
8XML;
9
10$dom = new DOMDocument();
11$dom->loadXML($xmlString);
12
13$doctype = $dom->doctype;
14
15if ($doctype instanceof DOMDocumentType) {
16    $dtdNamedNodeMap = $doctype->entities;
17    echo $dtdNamedNodeMap->length;
18}

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

int

このプロパティは、Dom\DtdNamedNodeMap オブジェクトに含まれるノードの数を整数で返します。

サンプルコード

PHP Dom\DtdNamedNodeMap length プロパティで要素数を取得する


1<?php
2
3// Dom\DtdNamedNodeMap の length プロパティのサンプルコード
4
5// ダミーの DTD を作成 (実際の DTD ファイルから読み込むことを想定)
6$dtdString = '<!DOCTYPE note [
7  <!ELEMENT note (to,from,heading,body)>
8  <!ELEMENT to      (#PCDATA)>
9  <!ELEMENT from    (#PCDATA)>
10  <!ELEMENT heading (#PCDATA)>
11  <!ELEMENT body     (#PCDATA)>
12]>';
13
14// DOMDocument を作成
15$dom = new DOMDocument();
16$dom->loadXML('<note><to>Tove</to><from>Jani</from><heading>Reminder</heading><body>Don\'t forget me this weekend!</body></note>');
17
18//  DTD を読み込むために internal subset を使用
19$dom->loadXML($dtdString);
20
21// DTD が存在するか確認
22if ($dom->doctype) {
23    // DTD の entities プロパティを取得
24    $entities = $dom->doctype->entities;
25
26    // entities が存在するか確認
27    if ($entities) {
28        // length プロパティを使用して entities の数を取得
29        $length = $entities->length;
30
31        // entities の数を表示
32        echo "Number of entities: " . $length . PHP_EOL;
33    } else {
34        echo "No entities found in the DTD." . PHP_EOL;
35    }
36} else {
37    echo "No DTD found." . PHP_EOL;
38}
39
40// 文字列の長さを取得する例 (キーワード: php length 文字列)
41$str = "Hello, world!";
42$strLength = strlen($str);
43
44echo "Length of string: " . $strLength . PHP_EOL;
45
46?>

このサンプルコードは、PHPのDom\DtdNamedNodeMapクラスのlengthプロパティの使い方と、PHPの基本的な関数strlen()を用いた文字列の長さの取得方法を示しています。

前半部分では、まずダミーのDTD（Document Type Definition）を定義し、DOMDocumentオブジェクトにロードしています。DOMDocumentはXMLドキュメントを扱うためのクラスです。DTDはXMLドキュメントの構造を定義するもので、その中に含まれる entities（実体）の数をlengthプロパティで取得できます。$dom->doctype->entitiesでDom\DtdNamedNodeMapオブジェクトを取得し、$entities->lengthでentitiesの数を整数値（int）として取得しています。lengthプロパティは引数を取らず、Dom\DtdNamedNodeMapオブジェクトが保持するノードの数を返します。このサンプルでは、DTDが存在し、かつentitiesが存在する場合に、その数を表示します。

後半部分では、PHPの組み込み関数であるstrlen()を使用して、文字列の長さを取得する方法を示しています。strlen()関数は、引数として与えられた文字列のバイト数を返します。この例では、文字列 "Hello, world!" の長さを取得し、その結果を画面に出力しています。strlen()は文字列操作において非常に基本的な関数であり、システム開発においても頻繁に使用されます。

Dom\DtdNamedNodeMapのlengthは、DTDで定義されたエンティティの数を取得するものです。DTD（Document Type Definition）は、XML文書の構造を定義するもので、このコードではDTD内のエンティティ数を調べています。

このサンプルコードでは、DTDが存在しない場合や、DTD内にエンティティが定義されていない場合に備えたエラー処理が重要です。$dom->doctypeや$entitiesの存在をチェックすることで、予期せぬエラーを防ぎます。

また、PHPで文字列の長さを取得する場合は、strlen()関数を使用します。Dom\DtdNamedNodeMapのlengthとは用途が全く異なる点に注意してください。文字列の長さを扱う際は、文字コードによって結果が異なる場合があるため、マルチバイト文字列の場合はmb_strlen()関数を検討してください。