【PHP8.x】nodeTypeプロパティの使い方

nodeTypeプロパティの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 2025年09月11日更新日: 2025年11月16日

基本的な使い方

nodeTypeプロパティは、DOMツリー内のノードの種類を識別するための整数値を保持するプロパティです。

DOM（Document Object Model）は、HTMLやXMLドキュメントの構造を表現するための標準的なインターフェースであり、そのドキュメント内の各要素や属性などを「ノード」として扱います。このプロパティは、現在操作しているノードがどのような種類のノードであるかをプログラムで判別する際に非常に重要です。

Dom\Attrクラスは、HTMLやXMLの要素に付加される属性（例えば、<a href="link.html">タグにおけるhrefの部分）を表します。したがって、Dom\AttrオブジェクトのnodeTypeプロパティを参照すると、常に属性ノードを示す特別な整数値であるXML_ATTRIBUTE_NODE（数値としては2に相当します）が返されます。

この情報を使用することで、DOMツリーを走査する際に、対象のノードが属性であることを確実に判断し、属性に特化した処理（例えば、属性名の取得や値の変更など）を適用することが可能になります。システムエンジニアを目指す初心者の方々にとって、DOMの構造理解とノードの種類の判別は、Webコンテンツの動的な操作を行う上で基本的なスキルとなります。

構文(syntax)


1<?php
2$dom = new DOMDocument();
3$attr = $dom->createAttribute('example-attr');
4echo $attr->nodeType;

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

int

Dom\Attr クラスの nodeType プロパティは、ノードの種類を示す整数値を返します。これは通常、属性ノードを表す定数 XML_ATTRIBUTE_NODE (値は 2) となります。

サンプルコード

PHP DomAttr nodeType を取得する


1<?php
2
3// DomAttrのnodeTypeプロパティのサンプルコード
4$dom = new DOMDocument();
5$dom->loadXML('<root><element attribute="value" /></root>');
6
7// attributeノードを取得
8$element = $dom->documentElement->firstChild;
9$attribute = $element->getAttributeNode('attribute');
10
11// nodeTypeプロパティの値を取得
12$nodeType = $attribute->nodeType;
13
14// nodeTypeの値を出力
15echo "ノードタイプ: " . $nodeType . PHP_EOL;
16
17// 定数でノードタイプを比較
18if ($nodeType === XML_ATTRIBUTE_NODE) {
19    echo "これはAttributeノードです。" . PHP_EOL;
20}
21
22?>

このサンプルコードは、PHPのDOM拡張機能を利用して、Dom\AttrクラスのnodeTypeプロパティの動作を説明するものです。nodeTypeプロパティは、ノードの種類を整数値で表す読み取り専用のプロパティです。

まず、DOMDocumentオブジェクトを生成し、XML文字列を読み込んでXMLドキュメントを構築します。ここでは、<root><element attribute="value" /></root>というシンプルなXMLを例として使用しています。

次に、getAttributeNode()メソッドを使って、element要素のattribute属性に対応するDom\Attrオブジェクトを取得します。このオブジェクトが、操作対象となる属性ノードを表します。

$attribute->nodeTypeによって、属性ノードのnodeTypeプロパティの値を取得しています。この値は整数で、ノードの種類を表します。属性ノードの場合、XML_ATTRIBUTE_NODEという定義済みの定数と同じ値になります。

最後に、取得したnodeTypeの値を出力し、XML_ATTRIBUTE_NODE定数と比較することで、ノードが属性ノードであることを確認しています。nodeTypeプロパティを使用することで、プログラム内でノードの種類を判別し、適切な処理を行うことができます。nodeTypeプロパティは引数を取らず、ノードの種類を示す整数値を返します。

DomAttrクラスのnodeTypeプロパティは、属性ノードの種類を示す整数値を返します。サンプルコードでは、getAttributeNode()で取得した属性ノードのnodeTypeを確認しています。nodeTypeの値は、XML_ATTRIBUTE_NODEなどの定義済み定数と比較することで、ノードの種類を判別できます。nodeTypeは読み取り専用のプロパティであり、直接値を変更することはできません。属性が存在しない場合にgetAttributeNode()はnullを返す可能性があるので、nullチェックを行うことを推奨します。また、DOMDocument::loadXML()に渡すXML文字列は、正しいXML形式である必要があります。

PHP DOM Attr::nodeType でノードタイプを取得する


1<?php
2
3// DomAttr::nodeType プロパティのサンプルコード
4
5// 新しいDOMDocumentオブジェクトを作成します。
6$dom = new DOMDocument();
7
8// 属性を持つ要素を作成します。
9$element = $dom->createElement('test');
10$attribute = $dom->createAttribute('attribute_name');
11$element->setAttributeNode($attribute);
12
13// 作成した属性ノードを取得します。
14$attrNode = $element->getAttributeNode('attribute_name');
15
16// nodeTypeプロパティの値を取得します。
17$nodeType = $attrNode->nodeType;
18
19// nodeTypeの値を出力します。  属性ノードの場合は 2 が出力されます。
20echo "ノードタイプ: " . $nodeType . PHP_EOL;
21
22// ドキュメントを保存して表示（オプション）。
23$dom->appendChild($element);
24$dom->formatOutput = true;
25echo $dom->saveXML();
26
27?>

このサンプルコードは、PHPのDOM拡張機能におけるDom\AttrクラスのnodeTypeプロパティの使い方を示しています。nodeTypeプロパティは、ノードの種類を整数値で表す読み取り専用のプロパティです。

まず、DOMDocumentオブジェクトを新規に作成し、属性を持つ要素をcreateElementとcreateAttributeメソッドを利用して作成します。setAttributeNodeメソッドで要素に属性ノードを追加し、getAttributeNodeメソッドで目的の属性ノードを取得します。

次に、属性ノードのnodeTypeプロパティにアクセスし、その値を取得します。属性ノードの場合、nodeTypeプロパティは常に2を返します。これは、DOMNode::ATTRIBUTE_NODE定数に対応します。

サンプルコードでは、取得したnodeTypeの値をechoで出力しています。この値を確認することで、ノードが属性ノードであることを確認できます。

最後に、作成したDOMドキュメントを保存し、XML形式で出力しています。これは、DOM構造を確認するためのオプションの処理です。$dom->formatOutput = true;は、XMLを整形して見やすくするための設定です。$dom->saveXML();は、DOMドキュメントをXML文字列として保存し、返します。

DomAttr::nodeTypeは、属性ノードの種類を表す整数値を返します。属性ノードの場合、常に2が返される点に注意してください。この値はDOM定数（例：XML_ATTRIBUTE_NODE）と比較できますが、直接2と比較することも可能です。サンプルコードでは、属性ノードを作成し、そのnodeTypeを確認しています。属性ノードの取得に失敗した場合（例えば、存在しない属性名を指定した場合）はnullが返るため、nodeTypeプロパティにアクセスする前にnullチェックを行うことを推奨します。